インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ 東アジアと東南アジアグループの仏教徒に向けて行われた今年の法話会は、本日で最終日を迎えた。ダライ・ラマ法王は、ツクラカン本堂の法座の前に準備された椅子に座られ、参加者たちからの質問に応じられた。 法王は、法(ダルマ)の真の意味はあたたかい心を育むことであるとの説明でお話を始められた。 「もしできること...
先日の報道において、ダライ・ラマ法王の難民に対する見解について的を外れた解釈がなされています。法王の見解につきましては、2018年9月16日にオランダのロッテルダムで一般講演において行われた、難民についての質疑応答の返答をご覧いただきますようお願い申し上げます。返答:「ヨーロッパに他国から難民が逃れ、ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国が難民を助けていることは...
ダライ・ラマ法王は、インドのナレンドラ・モディ首相が68歳の誕生日を迎えたことを祝し、モディ首相に書簡を送るとともに益々の健康を祈られた。 書簡の中で、法王は次のように述べられた。「インドは世界最大の民主国家であるのみならず、全世界に提供できる独特の資質を備えた国家です。安定、異なる宗教間の調和、カルーナ(慈悲の心)とアヒンサー(不殺生・非暴力)という宝を...
スウェーデン、マルメ 昨日、ダライ・ラマ法王はデリーからの直行便でスウェーデンに到着された。到着時のマルメ空港では風が吹いて湿気があったが、法王はIM(Individuell Människohjälp)のビルテ・ミュラー会長とアン・スヴェンセン事務局長から敬意のこもった暖かい出迎えを受けたあと、市内に向かわれた。IMは、貧困や差別の問題を明らかにし、その...
オランダ、アムステルダム 昨日9月14日の朝、晴れ渡った青空の下、ダライ・ラマ法王はマルモから空路でロッテルダムに到着された。法王は空港で今回のオランダご訪問を準備したダライ・ラマ法王基金の職員たちの出迎えを受けて、ロッテルダム市街へ車で向かわれた。 そして今朝早く、法王はロッテルダムから80キロ離れたアムステルダムに移動され、ニーウェ・ケルク(新教...
オランダ、ロッテルダム 今朝、高く晴れ渡った青空に数条の雲が白いレースを掛けるなか、ダライ・ラマ法王の車列はアホイ・ロッテルダムの会場に向かった。最初の会場にはオランダ、ベルギー、イギリス、スペイン、オーストリア等から5,000人以上のチベット人が参集し、法王のお言葉を待っていた。法王はステージの上から参加者に手を振られ、着席された。その間、元気なチベット...
ドイツ、ダルムシュタット 昨日の朝ダライ・ラマ法王は、チベット人や他の国の支援者たちに見送られながらロッテルダムを出立された。法王は1時間弱のフライトでフランクフルト空港に到着され、そこから車でダルムシュタットに向かわれた。 今朝、エルンスト・ルードヴィヒ・プレイス近辺の建物の屋根に朝日が当たり始めた頃、ダライ・ラマ法王が乗られた車はダルムシュタッテ...
スイス、チューリッヒ 今朝、ダライ・ラマ法王はご滞在先のチューリッヒのホテルで報道関係者と会見され、チベット・インスティチュート・リコン評議委員会の副委員長であるルドルフ・ホガー氏が法王のご訪問に感謝の意を述べた。 これに対し法王は、「私の二人の家庭教師の先生はどちらも、ヨーロッパ初のチベット仏教僧院となったリコン僧院に関わっておられましたので、この僧院...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ ダライ・ラマ法王は、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領に書簡を送り、9月28日にスラウェシ島を襲った地震と津波により人命や家屋をはじめとする悲劇的な喪失がもたらされ、きわめて多くの人々が苦難に直面していることに、深い悲しみを表明された。 「愛する家族を失われたご遺族の皆様に、心よりお悔やみを申し上げますと...
スイス、チューリッヒ 今朝、ダライ・ラマ法王は、9,000人を超える人びとが待つチューリッヒの屋内競技場ハレンシュダディオンへの短い距離を車で向かわれた。 法王は法座に着かれると、古代インドで自分の前世を覚えていた人たちが、独立自存の永遠なる自我が現世から来世へ移りゆくという見解をもたらしたことを説明された。インドの精神的伝統の多くは、「止」と「観」...
スイス、ヴィンタートゥール 今朝ダライ・ラマ法王は、チベット・インスティチュート・リコン設立50周年記念式典ご出席のため、ヴィンタートゥールへ発たれる前に、スイスのテレビ局SRFのインタビューに応じられた。インタビュアーはイスラム学者でジャーナリストのアミーラ・ハフナー・アル・ジャバジ氏で、まずチベット・インスティチュート・リコンの意義から質問を始めた...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ ダライ・ラマ法王は、戦争の武器として使われる性暴力の根絶を訴え続けてきたイラクの人権活動家ナディア・ムラド氏とコンゴの医師デニ・ムクウェゲ氏が今年のノーベル平和賞を受賞したことを祝し、それぞれに書簡を送られた。 書簡の中で、法王は次のように述べられた。 「この度の受賞は、恐ろしい苦痛とトラウマに苦しんでい...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ 雨季明けの澄んだ青空に屹然と聳えるダウラダール山脈の山々がひときわ荘厳に姿を現した今朝、ダライ・ラマ法王は法王公邸からツクラカン本堂まで歩いて向かわれた。ツクラカンの中庭は、法王のお姿を拝見しようと、合掌して笑顔で待ちわびる人々で賑わっていた。本堂に入られた法王は、聴衆に向かって手を振られ、法座の周りの高僧た...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ 今朝ダライ・ラマ法王は、線香を掲げた台湾グループの代表者たちとともに、法王公邸の入り口からツクラカン本堂まで歩を進められた。法王は法座の前で立ち止まられて参加者の顔をゆっくりご覧になり、手を振って挨拶をした後、着座された。 恒例として、始めにタイの僧侶たちがパーリ語で『吉祥経(マンガラスートラ)』を読誦...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ 今朝、ダライ・ラマ法王はツクラカン本堂に到着され、集まった聴衆に挨拶をされてから法座の上に立たれ、背後に安置されている仏陀、観音菩薩、三人のチベットの仏教王の像に礼拝されてから着座された。まずパーリ語による『吉祥経(マンガラ・スートラ)』が唱えられ、続いて中国語の『般若心経』が唱えられた。 「私は数年前...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ 台湾グループからのリクエストによる法話会も最終日を迎え、ダライ・ラマ法王は法話会の冒頭に、本日は観音菩薩の許可灌頂を授与するため、まずその前行修法(準備の儀式)を行うと伝えられた。 前行修法を終えられると、法王は次のように述べられた。「悪趣から解放する観音菩薩の許可灌頂を行うことは4日間の法話の最終日にふさ...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ 法王庁に隣接する会議室に満ちた学生たちの楽しげなおしゃべりは、法王が会議室に到着され、学生たちの顔を見渡すとすぐに静まり返った。法王は笑顔で「おはようございます」と挨拶をされ席に着かれた。51名の高校2年と3年のウッドストック・スクールの学生が課外学習の一環としてダラムサラを訪れている。法王が丘陵地ムスーリー...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ 本日、台湾人科学者たちとダライ・ラマ法王との対話の初日が、法王公邸に隣接するツクラカンで行われた。 本堂の前方に座った僧侶たちの中には、エモリー大学の科学プログラムを卒業した6名がチベット人プレゼンターとして午後の対話に参加した。また、台湾人グループと共に訪れた多くの招待客を含む約50名が本堂後方の席に...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ 雨上がりの肌寒い朝、空に雲が立ち込めている中を、ダライ・ラマ法王はツクラカンへと向かわれた。台湾とアメリカを拠点とする台湾人科学者たちとの量子効果に関する2日目の対話に参加されるためである。 本日の司会を務める張綿福博士はこの対話を「素晴らしい会談」と呼び、集まったすべての人々を歓迎すると述べた。張博士...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ ダライ・ラマ法王と台湾人科学者たちとの対話3日目は、司会進行役の李遠哲博士の次の言葉で始まった。「プレゼンテーションに入る前に、この対話を実現させてくださった法王に大変感謝していることを、発表者グループを代表して述べさせていただきます」それから博士は、「持続可能な惑星への挑戦と可能性」と題した広範囲のトピック...
日本、横浜 ダライ・ラマ法王が昨日インドから横浜に到着された。日本ご訪問はこれで25回目となる。あいにくホテルの窓からのぞく湾の眺めは灰色だったが、法王は明るく、旅のあとに十分な睡眠をとられてリフレッシュされていた。法王は、NHKの山澤里奈アナウンサーのインタビューに応じて、1967年の最初の日本ご訪問の思い出から話し始められた。それは日本で昼食をとった時...
日本、横浜 ダライ・ラマ法王は今朝早く、法話会場のパシフィコ横浜国立大ホールに到着された。法王がステージに姿を現された時、客席ではまだ席に向かって歩く人の列が続いていた。法王は法座の周りを囲んでいる僧侶たちのなかに旧友である日本の僧侶たちの姿を見つけられ、親しみを込めて挨拶をされた。席に着かれると法王は、その僧侶たちに日本語で『般若心経』を誦経するようにリ...
日本、横浜 空は澄み、横浜湾にかかる橋が朝陽に照らされる中、ダライ・ラマ法王は今朝、聴衆が到着するより前に法話会場へと歩いて向かわれた。おひとりで法座に着座されると、本日授与される観世音世間自在の灌頂に必要な前行修法(準備の儀式)を執り行われた。 ひとたび会場のホールが人々で埋まり始めると、最初に日本人、続いて韓国人、中国人、そしてモンゴル人によって...
日本、横浜 今朝、ダライ・ラマ法王がパネリストたちとともにステージに上がられると、アナウンサーの山口容子氏が登壇者と5,000人の聴衆に開会の挨拶をし、この日のプログラムの内容を紹介した。そしてまず法王に基調講演をお願いすると、法王は次のように述べられた。 「私は、例えばリチャード・デビッドソン博士やウォルフ・シンガー博士などアメリカやヨーロッパ、イ...
日本、東京 輝く太陽と細長い雲が流れる空の下、今朝ダライ・ラマ法王は横浜を発たれ、東京の木々に囲まれた築90年経つ日比谷野外音楽堂に到着された。会場では、2,800人の参加者の内約半分が陽の当たる席に座り、残りの半分は日陰の席に座っていた。 今回のイベント「ONE - we are one family(私たちはひとつの家族)-」は日本の若者が法王の...