インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州 ダラムサラ2016年のノーベル平和賞が南米コロンビアのファン・マヌエル・サントス大統領に授与されたことが発表されると、ダライ・ラマ法王はすぐにサントス大統領に祝福の書簡を送られた。52年間にわたる内戦の終結に向けたサントス大統領の揺るぎない努力を讃えて、法王は次のように記された。 「この度の受賞は、当初は実現が困難と思...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州 ダラムサラ ダライ・ラマ法王は、脳卒中で入院していたシモン・ペレス前イスラエル大統領が逝去されたことに悲しみを表明された。ペレス・ピース・センターに送られた書簡の中で、法王は次のように述べられた。 「ペレス氏のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様に心よりお悔やみを申し上げます」 「ペレス氏と私は長年、さまざ...
ポーランド、ヴロツワフ ダライ・ラマ法王は今日の予定に入られる前に、ポーランドに在住、留学中の30人以上のチベット人とモンゴル人の謁見を受けられ、次のように短い挨拶をされた。 「チベットは世界の屋根としてだけでなく、観音菩薩の地としても知られています。私たちチベット人には独自の言語であるチベット語があり、チベット語で書かれた仏典は、仏陀の教えを正確に理解...
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州 ダラムサラ 今朝、ダライ・ラマ法王はチベット本土から巡礼に訪れている約千人のチベット人のためにツクラカンで法話を行われた。参加者の多くはチベットの民族衣装に身を包み、期待に胸を膨らませ、満面の笑みを顔に浮かべていた。法王は巡礼や親戚を訪問するためにインドを訪れた彼らがチベット本土へ戻る前に、仏教について解説する機会を設...
インド、デリー 昨日午後、ダラムサラからデリーに到着されたダライ・ラマ法王は、本日最初の予定であるCBS放送のインタビューに応じられ、ノーベル平和賞受賞者カイラシュ・サティヤルティ氏と対談をされた。 カイラシュ・サティヤルティ子ども財団(Kailash Satyarthi Children’s Foundation)の創設者である同氏は、子どもの人権...
インド、デリー 夜明けのデリーは深い霧に包まれていたが、日が昇るにつれて次第に薄れていった。ダライ・ラマ法王がインド大統領官邸敷地内にあるラシュトゥラパティ・バワン文化センターに車で到着されたときには、日差しは明るくなっていた。法王は、カイラシュ・サティヤルティ子ども財団(Kailash Satyarthi Children’s Foundation)が主...
インド、ニューデリー ダライ・ラマ法王は今朝、タタ社会科学研究所のS. パラスマン教授に会われ、世俗的倫理の教育カリキュラムに関する報告を受けられた。パラスマン教授が作成しているのは世俗的倫理を学ぶための30時間のプログラムで、「現代教育は多くの面において大変優れているが、心の良き本質や道徳という面においては十分ではない」という法王の意見が反映されている。...
インド、カルナータカ州 マイソール ダライ・ラマ法王は昨日、デリーからベンガルール(バンガロール)を経由し、マイソールに到着された。そして今朝、退役軍人で、日刊紙『スター・オブ・マイソール』(Star of Mysore)の記者、N. ニランジャン・ニカム氏のインタビューに応じられた。 法王はインタビューの中で、1974年以来ご自身が求めるのはチベッ...
インド、カルナータカ州 ベンガルール(バンガロール) 今朝早く、ダライ・ラマ法王はダライ・ラマ高等教育大学(Dalai Lama Institute of Higher Education)に到着された。 法王は、カルナータカ州内務大臣のG. パルメシュワール博士と、マイソール大学副学長のK. S. ランガッパ氏の手を握られ、高等教育大学落成のテープ...
インド、カルナータカ州 ベンガルール(バンガロール) 数日間続いた雨と曇り空が晴れに変わった天気の中を、ダライ・ラマ法王が乗られた車はベンガルールを横断してインド国立法科大学に到着した。インド国立法科大学は、大学と大学院を併設した法政策を学ぶための教育施設である。法王は、大学副総長のヴァンカラ・ラオ博士と教授団の歓迎を受けられ、彼らとともに400人の学生と...
インド、カルナータカ州 ムンゴット 前日の午前、ダライ・ラマ法王はベンガルール(バンガロール)からフブリまで空路で移動された。法王が地元の空港に到着して飛行機から降りられると、地元の副領事が法王を出迎えた。ガンデン僧院座主(ゲルク派管長)とリン・リンポチェは到着ロビーで法王をお迎えし、デプン僧院ロセリン学堂とゴマン学堂、ラトゥー僧院の各僧院長は空港出口でお...
インド、カルナータカ州 ムンゴット 南インド最大の僧院の一つデプン僧院のラチ堂からデプン・ロセリン学堂までは歩ける距離にあり、ダライ・ラマ法王はその道中を集まった人々に挨拶をしながら歩まれ、物乞いの姿を目にされると優しく声をかけられた。 広大なロセリン学堂にはおよそ300人の僧侶、初のゲシェマ(女性の仏教博士)となる20人を含む260人の尼僧、地元の...
インド、カルナータカ州 ムンゴッド まだ涼しい午前8時前、ダライ・ラマ法王は再びデプン僧院のラチ堂からデプン僧院ロセリン学堂まで歩かれた。その途中、法王はチベット人やインド人、地元の人々、巡礼者、物乞いなど、たくさんの人に声をかけられた。法王が握手に応じられると、人々の多くは驚きとともに笑顔になった。 ロセリン学堂に到着された法王は、医師であり報道キ...
インド、カルナータカ州 ムンゴット シンポジウム3日目の第5セッションでは、神経科学、こころとは何かについて、そして、からだ、脳、主観的な体験とこころとの関係がテーマとなった。クリストフ・コッホ教授は発表の始めに、近代哲学の父とされるフランス人哲学者デカルトの命題「我思う、故に我あり」を引用した。「我思う」とは、意識の作用でありながら、科学の分野で意識につ...
インド、カルナータカ州 ムンゴット この日の記念式典は早朝から始まり、ダライ・ラマ法王がデプン僧院ラチ堂に入られる時には伝統楽器の長いホルンが響き渡った。ガンデン僧院座主、元ガンデン僧院座主、ガンデン僧院副座主(ガンデン・シャルツェ・チュージェ、ガンデン・ジャンツェ・チュージェ)が、デプン僧院座主と約1,500人の僧侶とともに、雷鳴のような経頭の声に導かれ...
インド、カルナータカ州 ムンゴット今朝、ダライ・ラマ法王は再びデプン・ラチのべランダに降り立たれ、階段の最上段にある法座に着かれた。法王の右側には僧院の長老たちが、左側には中央チベット政権の職員と他の来賓たちが着席した。ベランダの前は僧院の中庭になっていて、授与式に参加する僧侶たちで埋め尽くされていたが、その最前列には、初めてのゲシェマ(女性の仏教博士)の学...
インド、カルナータカ州 ムンゴット今日はチベット暦の10月25日にあたり、この日はチベット仏教ゲルク派の宗祖ツォンカパ大師が入滅されたご命日(祖師忌)で、「ガンデン・ガチュー(兜率五供養)」と呼ばれる。 今朝、ダライ・ラマ法王は、ガンデン僧院ラチ堂において、ゲルク派の高僧らとともに着座されると、「最初にツォンカパ大師が著された『縁起讃』を唱えます。続い...
インド、デリー今日、ダライ・ラマ法王は、ロシア人有志らのリクエストに応えて三日間にわたる法話会を始める前に、ロシア語オンライン新聞『Lenta.Ru』のインタビューに応じられた。 最初の質問は、西洋世界では変化が起きており、その結果として何が予想されるかについてであった。法王は次のように答えられた。「西洋世界は世界全体の一部であり、ロシアも同じです。人...
インド、デリーダライ・ラマ法王は法座に立たれると、会場の後方の聴衆に手を振って挨拶をされた。そして着座されると、『般若心経』を全文ではなく真言の部分だけを唱え、そのあとで『現観荘厳論』に対する帰敬偈とディグナーガの論理学解説書『集量論』の注釈書であるダルマキールティの『量評釈』に対する帰敬偈を唱えるよう導かれた。 「このような法話会では、まず仏陀の教え...
インド、デリーデリーで行われた今年のロシア人仏教徒への法話会には、カルムイク、ブリヤート、トゥバ、ロシア、モンゴル、チベット、エストニア、ウクライナ、カザフスタン、キルギス、リトアニア、ベラルーシなどの国々から参加者が集まった。この日の朝、ダライ・ラマ法王は法話会場へ向かわれる前に、ロシアの国営テレビ局チャンネル1のオクサナ・シュメレワ氏のインタビューを受け...
インド、ビハール州 パトナ冬らしい日差しの中、ダライ・ラマ法王はデリーから空路でビハール州の州都パトナに到着され、ビハール州ニティーシュ・クマール首相から出迎えを受けた。 法王と首相は車で一緒に仏陀記念公園に直行し、パーリ語の伝統(上座部仏教)とサンスクリット語の伝統(大乗仏教)の僧侶たちから出迎えられた。そして、カルーナ・ストゥーパ(慈悲の仏塔、の意...
インド、ビハール州 ブッダガヤ今朝のダライ・ラマ法王の日程は、チベット本土への帰途につく巡礼者たちへのお話から始まった。法王は「あなた方は亡命生活を送るチベット人たちのインスピレーションの源です」と話され、チベットの宗教的な伝統がいかに価値あるものであるか、それをよく勉強して揺るぎない理解を得ることがいかに大切であるかを語られた。そして、カーラチャクラの灌頂...
インド、ビハール州 ブッダガヤ今朝7時前、ダライ・ラマ法王はナムギャル僧院からカーラチャクラ灌頂伝授会の会場にあるカーラチャクラ堂に到着された。入り口ではロブサン・センゲ首席大臣、亡命チベット代表者議会(ATPD)議長ソナム・テンペル氏、宗教文化省のカルマ・ゲレク大臣が法王を出迎えた。法王は会場に集まった聴衆に手を振って挨拶をされると、マンダラが描かれる台に...
インド、ビハール州 ブッダガヤダライ・ラマ法王は今朝、昨日と同じく朝7時前にナムギャル僧院からカーラチャクラ堂に到着された。法王は午前中カーラチャクラ灌頂の前行法要として自生起等の儀式を行われた。昨日の弟子を守る儀式に加え、今日はマンダラが描かれる台座と灌頂が行われる場所を清める儀式が執り行われた。 続いて、マンダラを描くにあたり、その障りとなる魔の力...
インド、ビハール州 ブッダガヤダライ・ラマ法王は、今朝もカーラチャクラ灌頂の前行法要の法座に座られて法要を執り行われた。法要が行なわれる中で、カーラチャクラの砂マンダラの制作が迅速に進んでいる。ここブッダガヤには、既に85カ国からおよそ10万の人々が灌頂を授かる為に到着しているが、その数はまだまだ増え続けている。 昼食後、法王は前行法話の行なわれる会場...