インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
ダライ・ラマ法王は、新たに日本の内閣総理大臣に選出された石破茂氏へ書簡を送り、次のような祝福の言葉を伝えられた。
「私は長年にわたり、日本を度々訪問する機会に恵まれました。思いやりの心といった人間としての基本的な価値観の育成を促す私の努力や、宗教観の調和を促進し、核兵器を含むあらゆる武器のない平和な世界を実現するための私の取り組みに対して、日本のさまざまな立場の人々が示してくださった関心と熱意に深く感謝しています」
「私は、日本の人々が、日本を世界で最も近代的な国のひとつに変革しようと努力してきたことを称賛しています。日本はまた、世界平和の樹立に向けて、たびたび先導的な役割を果たしてきました。貴国の精神的な伝統は平和を大変重要視しており、私は貴方が在任中に、その伝統をさらに発展させることができるよう願っています。特に、世界各地で不確実性が高まり、大きな混乱が生じているこの時代には、真摯で協調的な努力によって、対話と外交を通じて問題を解決することが極めて重要です」
法王は書簡の終わりに、石破氏が日本人の希望と願いをかなえ、より平和で思いやりのある世界の実現に向けた石破氏の努力が成功するよう祈りを捧げられた。