インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
ダライ・ラマ法王は、インドで二人目の女性大統領として活躍中のドラウパディ・ムルム氏の66歳の誕生日を祝して書簡を送り、同氏の健康と幸福、そして大国インドのリーダーとしての更なる成功を祈念された。書簡の中で、法王は次のように述べられた。
「インドは、非暴力(アヒンサー)と慈悲の心(カルーナ)という長年の伝統に根差した豊かな文明を持つ国であると同時に、世界最大の民主主義国家です。世界の平和と幸福のために貢献できる大きな可能性を持つ国であるがゆえに、私は、より広い世界におけるインドの力とリーダーシップを心から称えています」
「私たちチベット人にとってインドはこれからも常に聖なる者の国(アーリヤ・ブーミ)であり、私たちの精神文化の源泉です。それゆえ、私たちはインドの兄弟姉妹の皆さんを心から尊敬し、親近感を抱いているのです。これはまた、私がインド古代哲学の智慧である心と感情の働きをより多くの方々に知ってもらうことに専心している理由でもあります。なぜなら心と感情の働きを知ることで、これを土台として心の平和を達成したり、温かな心を培ったり、怒りなど破壊的感情を克服することができるからです」
法王は、祈りを捧げて書簡を締め括られた。