インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
ダライ・ラマ法王は、メキシコの大統領選挙においてメキシコ初の女性大統領として選出されたクラウディア・シェインバウム氏に書簡を送り、次のように祝福の言葉を述べられた。
「私は、女性はより他者の気持ちになって敏感に対応することができると考えています。こうした資質を初めて私が学んだのは、愛する母からでした。思いやりについては科学的根拠もあり、女性のほうが他者の痛みに対して敏感であるとされています。これは、私が長年にわたり女性のリーダーシップを支持し、大いなる励ましの源としてきた理由でもあります。より多くのリーダーが女性であるならば、世界はより理解ある平和な場となるでしょう。実際、人類の歴史においても、ほとんどの戦士が男性であった一方で、女性は一貫して他者の幸福のために心を配り、温かな思いやりの心を示してきました」
「私はメキシコを訪問した際、人類はひとつの人間家族であるという信念を持って私が取り組んでいる思いやりの心や異なる宗教間の調和など、人間の根本的な価値の促進に対するメキシコの皆様の関心の高さに大変勇気づけられました」
法王は、シェインバウム氏があらゆる挑戦において成功し、メキシコならびにより広い世界の幸福を強化できるよう、祈りを捧げて書簡を締め括られた。