インド、ヒマーチャルプラデーシュ州ダラムサラ
ダライ・ラマ法王は、ラトビアの新大統領に選出されたエドガルス・リンケービッチ氏を祝して書簡を送られた。書簡の中で、法王は次のように述べられた。
「1991年以来、私は何度かラトビアを訪れる機会がありました。その折々に、人間としての価値を高め、宗教間の調和を促進し、人類をひとつの人間家族として考えるという私の努力に対して、ラトビアの人々が、老若男女を問わず、幅広い関心や熱意を示してくださることに、私は深く感動しました」
「ラトビア、その隣国であるエストニア、リトアニアの歴史を考えると、この三国の人々は、非暴力、自由、民主主義の価値を世界に示すうえで適した立場にあるといえます」
「今、世界はきわめて困難な時代を迎えています。しかし、貴殿が長きにわたり、公務において得られた卓越した経験は、新たな職務を遂行するうえでも大いに役立つことでしょう。
貴殿があらゆる困難を乗り越えてラトビアの人々の希望や悲願を実現されるよう、祈りを捧げたいと思います」