インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
ダライ・ラマ法王は、米国のナンシー・ペロシ下院議長の夫であるポール・ペロシ氏がカリフォルニアの自宅で襲撃されたというニュースを憂慮して、ペロシ議長に書簡を送られた。書簡の中で、法王は次のようにお見舞いの意を表明された。
「完全回復が見込まれていることは私も承知していますが、それでも速やかに健康を取り戻され、完全に元気になられるようお祈りしたいと思います」
「報道によれば、ご主人を襲撃した侵入者は、貴方を探していたようです。安全を確保するために必要な対策をすべて講じられますように」
「私は米国に対して、そして米国の人々が享受している民主的な自由に対して最大の敬意を持つ者です。しかしながら、自由というものは責任を持って行使することが大切です。米国であれ、他の国々であれ、いかなるかたちであろうとも、暴力が組織や社会の発展に貢献できることはひとつもないのです」
法王は書簡の終わりに、ペロシ議長とご家族のために祈りを捧げられた。