インド、ヒマーチャルプラデーシュ州ダラムサラ
米国の共和党上院議員を長年務め、大統領候補にもなったボブ・ドール氏の訃報を受け、ダライ・ラマ法王は、妻のエリザベス・ドール元上院議員に書簡を送り、深い哀悼の意を表明された。書簡のなかで、法王は次のように述べられた。
「ボブ・ドール元上院議員は、ワシントンD.C.で私が親しくなった上院議員のひとりでした。お目にかかるといつも、ドール氏の真のやさしさにふれたものです。ドール氏は、チベット人のように人権や文化を守ろうとしながらも、自力では困難な立場にある人々に思いやりをかけておられました。まさにドール氏はチベット人の友人でした」
「ドール元上院議員は、豊かで意義ある人生を送られました。数十年間にわたって公共のために尽力し、自由・平等・正義という私が心から尊敬している善きアメリカの価値を示されました。またドール氏は、たとえ方針に同意できなくても、人間として互いに尊重しあうことはできるという手本を仲間に示されました」
書簡の終わりに、法王は祈りを捧げられた。