インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
ダライ・ラマ法王は、アメリカ人の精神科医で友人のアーロン・ベック博士(享年100歳)の訃報に接し、博士の息女ジュディス・ベック氏に書簡を送り、ジュディス氏と遺族に哀悼の意を表明された。
「父君は、真に意義ある人生を送られました。ご存知のように、長年にわたり父君と私は幾度も会って話をする機会に恵まれ、時には、フィラデルフィアのご自宅を訪問したこともありました。私たちは共通の関心事について議論するのを楽しみ、とりわけ心のはたらきについては、そうした理解をどのように用いれば人々を幸せな人生へと導くことができるのか、よく話し合ったものです。私は、ベック氏がなされた精神衛生分野への驚くべき貢献に深く感謝しています」
書簡の終わりに、法王は次のように述べられた。
「私は、父君が貴方と共同で設立されたベック研究所のさらなる発展を確信しています。その貴重な仕事の継承は、間違いなくベック氏への最善の追悼となり、ベック氏の人生を称えるものとなるでしょう」