インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
インドの著名な環境活動家で、友人でもあるスンダルラール・バフグナ氏が94歳で他界されたことを受け、ダライ・ラマ法王は今日、次のように悲しみを表明された。
「スンダルラール・バフグナ氏のご遺族の皆様、ご友人の皆様、支持者の皆様にお悔やみを申し上げるとともに、バフグナ氏に祈りを捧げたいと思います」
「私は、バフグナ氏が粘り強く環境保護活動を続けられるなかで、“アヒンサー(非暴力)” を中心に据えてこられたことを心から称えていました。バフグナ氏はインド北部ウッタラカンド州ガルワール地方で育たれたので、ヒマラヤ地域の川や森林、丘陵地の保護の必要性を直に感じていただけでなく、環境保護への関心を高めることもまた自分の使命であると考えておられました」
「かつて、バフグナ氏が私に、“植林をし、木々を育てることの大切さを機会あるごとに人々に伝えてほしい” と言われたことがありました。私は “そうしましょう” と答え、ラダック地方やシッキム州、アルーナチャル・プラデーシュ州などを訪問するたびに、最善の努力をして自然を守るよう、人々に強く勧めてきました。彼らが暮らす地域では、これは宗教をはるかに超えて影響を及ぼす問題なのです」
そして最後に、法王は次のように述べられた。
「バフグナ氏は旅立たれましたが、その人生は長く、意義あるものでした。氏の環境保護に対する精神は、これからも生き続けることでしょう。私たちがバフグナ氏に表することのできる最高の敬意とは、植林をし、木々を大切に育てるという氏が始められた活動を今後も支援し、地球を守ることであると思います」