インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
ダライ・ラマ法王は4日、インド西部マハラシュトラ州の小学校教師ランジット・ディサレ氏がグローバルティーチャー賞を受賞したことを祝して、ランジット氏に書簡を送られた。書簡の中で、法王は次のように述べられた。
「グローバルティーチャー賞という世界で最も顕著な活躍をした教師に与えられる賞を貴方が受賞したことを祝福したいと思います。また私は、賞金の半分をイタリア、ナイジェリア、韓国などの上位9人の候補者と分かち合うという貴方の寛大さを称えたいと思います。子どもたち、とりわけ貧困層の子どもたちが教育を受けられるようになることは、それぞれの子どもにとっておそらく最善の援助であると同時に、より良い世界の構築においても大きな前進となるでしょう」
「貴方の尽力により、恵まれない少女たちが学校に通うことができるようになっただけでなく、それぞれの部族の言語で書かれた教材で学べるようになりました。貴方がオンラインで行う科学の授業は83カ国の生徒たちが受講し、そのプロジェクトを通して紛争地域の子どもたちが相手国の子どもたちとつながりを持てるようにもなりました。こうした取り組みはすべて、思いやりを行動で示した鮮明な手本です」
「“私たちは力を合わせることで変化をもたらし、よりよい世界をつくることができる” と貴方は言いますが、全くその通りだと思います。貴方の奉仕は模範であり、世界中の兄弟姉妹がこれを励みとして後に続くことを私は確信しています」
いつものように、法王は祈りを捧げて書簡を締めくくられた。