インド、ビハール州 パトナ
冬らしい日差しの中、ダライ・ラマ法王はデリーから空路でビハール州の州都パトナに到着され、ビハール州ニティーシュ・クマール首相から出迎えを受けた。
法王と首相は車で一緒に仏陀記念公園に直行し、パーリ語の伝統(上座部仏教)とサンスクリット語の伝統(大乗仏教)の僧侶たちから出迎えられた。そして、カルーナ・ストゥーパ(慈悲の仏塔、の意味)の前で蠟燭を灯し、線香を供えられた。最初にパーリ語で祈願文が唱えられ、続いてナムギャル僧院の僧侶たちがチベット語で読経し、最後に日本語で祈願文が唱えられた。
州首相公邸に移動する前に、法王は祇園精舎跡にあるアーナンダ(阿難。釈尊の十大弟子の一人)の菩提樹の苗木を釈迦牟尼仏陀の像の前に植樹された。また、チベット本土からの巡礼者たちに向けて、数分にわたってお話をされた。州首相公邸では、別の菩提樹への加持を請われた後、ビハール州の首相、副首相、高官らとともに豪華な昼食会の席に着かれた。出発時刻には、州首相がパトナ空港で法王をお見送りした。
短いフライトの後、法王がガヤ空港に降り立たれると、地元の地区行政長官、警察本部長、高官ら、そして、中央チベット政権(チベット亡命政権)のカルマ・ゲレク宗教文化大臣、チュキョン・ワンチュク厚生大臣がお出迎えした。法王が滞在されるチベット僧院までの道路には、チベット人たちや有志たちによって吉祥模様が描かれていた。