インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州 ダラムサラ
昨日、マザー・テレサがローマ教皇から聖人として認定されたことを受け、ダライ・ラマ法王はマザー・テレサが創設した「神の愛の宣教者会」に対する書簡の中でご自身の喜びを伝えられた。法王の書簡の内容は以下の通りである。
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「神の愛の宣教者会」を訪れ、マザー・テレサの墓でロウソクに火を灯されるダライ・ラマ法王。インド、西ベンガル州 コルカタ、2015年1月12日(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁) |
「マザー・テレサの人類への貢献、とりわけ貧しい者の中でも最も貧しい者に対する思いやりを称える者の一人として、その聖人認定を心から嬉しく思っています。マザー・テレサのすばらしい人生を皆さんとともに祝福したいと思います。
私がお会いしたマザー・テレサは、実に模範的な人物でした。マザー・テレサと修道女の皆さんの仕事に敬意を表すため、昨年コルカタの『神の愛の宣教者会』を訪れたとき、私はそのことを改めて思い出しました。マザー・テレサは、ご自身の慈善活動を通じて真の愛を実践しておられました。そのおからだはもはやこの世にありませんが、そのお心は皆さんのお仕事の中に生きています」
書簡の終わりで法王は、「神の愛の宣教者会」の人道的奉仕にも敬意を表わされ、支えを必要とする貧しい者たちがこの世にいる限り、こうした奉仕を続けるよう祈念された。