イタリア、ローマ
灰色の低い空から小雨が降るフランクフルトを経て、ダライ・ラマ法王が乗られた飛行機はアルプス山脈を越え、より暖かなローマに向かった。空港に到着された法王は、滑走路で、世界平和賞受賞世界サミット常設事務局副会長のエンゾ・カーシオ氏の出迎えを受けられた。
ローマご到着後、ジャーナリストからの質問に答えられるダライ・ラマ法王。2014年12月11日、イタリア、ローマ(撮影:トスティ) |
ローマのホテルでは、法王の旧知の友人や歓迎の気持ちを示そうという多くの人々が待ちかまえ、多くの報道関係者が車から降りられた法王に殺到した。
宗教の名において世界のあちこちで暴力的な衝突が起きていることについて尋ねられた法王は、「政治的な衝突や経済的な衝突は、少なくとも、ある程度は理解可能かもしれませんが、宗教の名においての暴力など、想像もできません」と答えられると、寛容と非暴力の長い伝統があり、世界の主な宗教が何世紀にもわたって隣り合わせで共存してきたインドの例を挙げられた。
明日、法王は第14回ノーベル平和賞受賞者世界サミットに出席される予定だ。サミットは明日から3日間にわたって開催される。