インド、ラダック
ザンスカールから戻られたダライ・ラマ法王は早朝、レーのジョカン寺で参拝を済まされると、インド軍とラダック自治山間開発会議がバクラ・リンポチェに敬意を表し、協同で建設したバクラ記念公園へ赴かれた。
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ラダックのバクラ記念公園にて、聴衆にお話をされるダライ・ラマ法王。2014年6月29日、インド、ジャンムー&カシミール州、レー(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
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「バクラ・リンポチェはかつての良い友人でした」、法王は言われた。「彼はチベットでの研究に追従してインドに戻り、ネルー首相と知り合いました。彼はラダックの近代化を始めた人です。彼に敬意を表した記念公園を設立するのは最も適切です」
ジャンムー&カシミール政府の都市開発大臣・リグジン・ジョラ氏は、法王のご訪問に感謝の意を述べると、山間開発会議メンバーがバクラ・リンポチェに感謝し、みな彼に追従しようとしているのだということを述べた。
600周年を迎えるペサブ僧院にて、法王は、千年前に作られ、復元されたヤマンタカ(大威徳明王)の像を祝福された。法王は、ヒマラヤ地域一帯の僧侶は重要な役割を持ち、特にラダック地方は南インドのチベット寺院において重要だと語られると、この寺院が学びの中心地となるよう、現状を改善する必要があると述べられた。フェイ・ギュジン密教僧院では若い僧侶の一団が法王の前で仏教哲学問答を披露した。
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ラダックのリキールにあるリキール僧院にて、ダライ・ラマ法王のご到着を待つ僧侶たち。2014年6月29日、インド、ジャンムー&カシミール州、レー(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
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法王が赴かれる場所はどこでも喜々として歓迎する人々の列ができた。ガンデン・ティ・リンポチェは常に法王に寄り添われていた。
午後の半ばを過ぎる頃、法王はリキール僧院に到着された。年配の僧侶や村の長老、組織委員会のメンバーと供に新しい集会堂へ向かわれた法王は、扉の前のリボンを切り、吉兆の祈祷を唱えて花を宙に投げながら、新しい集会堂を開堂された。多くの僧侶、伝統的な髪飾りをつけた女性たち、笑顔の学生たちの一団が歓迎のために集まった。法王が玉座に座られると、お茶とデシ(祝い事でふるまわれる甘い米)が供され、法王の長寿を祈願する祈りの言葉が吟唱された。