長年にわたり中国の民主化を訴えてきた牧野氏は、いずれは中国に変革が訪れるという希望を捨てていない。「国際社会が絶えず中国に民主化の圧力をかけ、中国国内からの民主化要求の声が高まり続けるならば、中国の未来を大き変えることになる。つまり、中国に変革をもたらすには、外側からの力と内側からの力が手を携えて進んでいく必要がある」と牧野氏は語った。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のラクパ・ツォコ代表は、「今回のダライ・ラマ法王の日本訪問は、チベット問題に苦しむチベット人への支援が、とくに日本の仏教徒と若者を中心にこれまでにないほど高まっていることを示すものである」として、「2007 年の騒乱を境にチベットの現状が注目されるようになったが、2008年に善光寺が、中国のチベット仏教弾圧を理由に北京五輪の聖火リレーの出発地点となることを辞退されてから一層注目されるようになった。善光寺が示してくださったこの行動は、日本人仏教徒とチベット人仏教徒の団結心の表れである」と語った。
法王は、長野市への移動を前に明日午前、外国人記者クラブで記者会見を開かれる。今から約一週間のご滞在の間に、長野市、金沢市、横浜市で仏教についての法話や一般講演を行われる予定である。
ダライ・ラマ法王の日本訪問は今回が14回目となる。