来日法話 初日
日本ご滞在3日目の14日、ダライ・ラマ法王は横浜市のパシフィコ横浜で仏教法話「縁起讃・修習次第(中篇)」に臨まれた。会場入り口は早朝から、日本、チベット、モンゴル、ブータン、韓国、中国などさまざまな国からの仏教徒が長い列をつくった。法王はチベット語で教えを説かれ、会場では日本語、英語、中国語、韓国語、モンゴル語、ロシア語で同時通訳される。(撮影:テンジン・ジグメ)
会場には、韓国、台湾、モンゴルなどダライ・ラマ法王の訪問が難しい国々からも多くの参加者が集まった。それぞれの国の民族衣装を纏う人も見受けられ、国際色豊かな光景となった。(撮影:テンジン・ジグメ)
1日目の法話の終わり、エッセイストの内田也哉子さんと女優の浅田美代子さんから法王に花束が贈られた。花束の贈呈役は本来、9月15日に亡くなられた女優、樹木希林さんが自ら切望されていたものだった。2カ月早くこの世を去った樹木希林さんのご遺志を継ぎ、娘の内田さんと親友の浅田さんが壇上に上がることが紹介されると、会場からは追悼の吐息と拍手が沸き起こった。法王はお二人を慈しむように抱擁を交わされた。(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)
1日目の法話を終えて会場を後にされる法王。聴衆は皆、立ち上がって法王を見送り、法王は遠くの聴衆に向けて手を振られた。スマートフォンを掲げ、姿を収めようとする人波の後方には、頭の上、口元、胸の前で3度手を合わせる正式な合掌礼拝をするチベット仏教の僧侶も。(撮影:テンジン・ジグメ)