来日法話「入菩薩行論・文殊菩薩の許可灌頂」始まる
大阪市北区の大阪府立国際会議場で2016年5月10日、ダライ・ラマ法王を迎えて「入菩薩行論・文殊菩薩の許可灌頂」の法話会が始まった。法王は、座右の銘 とされているシャーンティデーヴァの『入菩薩行論』を4日間かけて解説される。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
1日目の午前と午後をかけて、法王は『入菩薩行論』第1章から第3章までを説かれ、さらに「しっかりと復習の機会を持つように」と付け加えられた。チベット仏教では一つの法話に1週間から10日をかけることも珍しくない。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
舞台裏
ダライ・ラマ法王の教えを聴こうと各国・各地から参加している人々のために、法王のお言葉は日本語のほか、英語、中国語、韓国語、ロシア語、モンゴル語に訳され、各言語でインターネットでも配信されている。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
会場の翻訳者ブースで、チベット語から各言語への通訳を担当する同時通訳者たち。2015年の来日法話は日本語など5言語に訳され、今回の通訳は6言語となった。同時通訳を担当するには仏教の深い知識が必要であり、通訳者は全員この法話会のために来日している。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
お見送り、お出迎え
1日目の法話を終え、参加者が立ち上がって敬意を表すなかを退席されるダライ・ラマ法王。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
ご滞在先ホテルのロビーで、少しでも間近で法王にお目に掛かりたいとカタ(チベットの儀礼用の絹のスカーフ)を捧げ持って列をなす人々。多くはこの法話のために海外から訪れた人たちである。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
ロビーには人型ロボット「ペッパー」が常駐。法王は興味深げに、ペッパーの胸部タッチパネルに手を伸ばされた。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)