大阪へご出発
日本ご到着から一夜明けた9日午前4時、ダライ・ラマ法王が滞在されている一室には既に明かりが灯っていた。法王は毎朝、午前3時に起床され、読経や瞑想を日課とされるという。僧侶としての勤めで、それは海外訪問中も変わらない。(撮影:テンジン・ジグメ)
午前8時、ダライ・ラマ法王はホテル支配人らに見送られ、大阪に向けて出発された。 10日から13日まで、大阪府立国際会議場(大阪市北区)で来日法話「入菩薩行論・文殊菩薩の許可灌頂」が開かれ、法王はシャーンティデーヴァ(寂天)の 『入菩薩行論』を4日間かけて解説される。(撮影:テンジン・ジグメ)
メディア取材
NHK 「国際報道2016」の独占取材に応じられるダライ・ラマ法王。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所によるとNHKの単独インタビューは23年ぶりという。 法王は約1時間にわたり、チベットの現状や相次ぐ焼身などの問題について率直な意見を述べられた。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
「物質中心主義の現代社会が陥っている心の問題を解決するには、チベットの仏教的なものの考えかたと感情に関する知識こそ役立つのではないか」――質疑は和やかにかつ真剣 に進み、撮影のライトと熱気で室温も上昇。飲み物を勧められた法王は「そんなに飲んだらトイレが近くなってしまうよ」と冗談で笑わせ、おしぼりが届けられ ると「これだよ、これ。サンキュー、ベリーグッド」とおどけてまた一同を笑わせた。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
取材を終えた撮影クルーに感謝しつつ、あごひげを引っ張ってからかうダライ・ラマ法王。番組の放送は5月中となる予定。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
大阪での歓迎
大阪での滞在先に到着されたダライ・ラマ法王を出迎え、祝福を受けて感激の面持ちの仏教徒たち。多くが台湾からの信徒で、ピンクのリボンが結ばれた贈り物を手渡す人もいた。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)
来日法話は、台湾、韓国、モンゴル、そして中国といった法王の渡航がかなわない国々の人々にとり、直接の教えを受け灌頂を授かる貴重な機会となっている。 10日からの法話は、法王が最も重要視されているシャーンティデーヴァ(寂天)の『入菩薩行論』を日本で初めて4日間にわたり解説されるもので、日本語の ほか英語、中国語、韓国語、モンゴル語、ロシア語、チベット語への通訳が予定されている。インターネットでのライブ中継もある(詳細 http://dalailamajapanese.com/l... )。(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁)