国会議員会館で世界平和を説かれる
与野党の国会議員がつくる「日本チベット国会議員連盟」に招かれたダライ・ラマ法王は16日、国会内で「グローバル世界における日本・チベット」と題して講演をされた。会場には、議員や秘書ら計229人が詰めかけ、座席が足りなくなるほどだった。(撮影:ジグメ&チョペル)
法王が国会議員会館で講演されるのは3回目。日本チベット国会議員連盟は「チベットの現状を正しく理解し支援することを目的とする」としてこの日、発足が宣言された。自民党の下村博文幹事長代行、古屋圭司選対委員長、民進党の長島昭久衆院議員らが世話人として参加した。(撮影:ジグメ&チョペル)
法王は、2011年に政治的指導者の立場を完全に引退したこと、仏教者としてまた1人のチベット人としての使命を自らに課していると前置きした上で、「未来は自由や民主主義が生かされる社会でなければならない」と語り、議員からは大きな拍手が送られた。また、米国のトランプ次期大統領について触れ「世界の国々を導く立場として、民主主義に従った政治を行ってほしい」と述べた。(撮影:ジグメ&チョペル)
世田谷学園ご訪問
ダライ・ラマ法王は17日、東京都世田谷区の世田谷学園中学高校で講演をされた。同学園へのご訪問は2010年以来6年ぶり。生徒たちからは心の込もった歓迎を受けた。(撮影:ジグメ&チョペル)
脚に怪我をして松葉杖を使っていた生徒に歩み寄り、かがんで脚を撫でさすられる法王。「私も膝が痛くて、そろそろ松葉杖が必要になってくるかもしれません」。法王は、生徒の頰に手を添えたり、手を取ったりしながら、「あなたは何歳ですか?」「背が高いですね」などと言葉を交わされた。(撮影:ジグメ&チョペル)
世田谷学園中学高校は、曹洞宗寺院の学寮を由来とする中高一貫の男子校で、16世紀(安土桃山時代)創設の歴史を誇る。禅宗の仏教教育も特徴で、既に得度した生徒は僧衣姿で法王を出迎えた。(撮影:ジグメ&チョペル)
法王は、約1400人の生徒たちを前に「理想から現実へ――互いを重んじることとすべてを尊重すること」について講演された。(撮影:ジグメ&チョペル)
質疑応答では多くの生徒が立ち上がり、列を作った。(撮影:ジグメ&チョペル)