朝雨の金剛峯寺
和歌山県の高野山にご滞在中のダライ・ラマ法王は15日、早朝から雨の降るなか、高野山真言宗総本山金剛峯寺を参拝された。(撮影:ジグメ&チョペル)
いまが盛りの紅葉が雨に散り濡れる。(撮影:ジグメ&チョペル)
21世紀における仏教徒の使命
高野山大学松下講堂黎明館で開催された記念講演「21世紀の仏教徒の使命」で、ダライ・ラマ法王は約600人の参加者に英語で語りかけた。(撮影:ジグメ&チョペル)
質疑応答の時間も多くとられ、多くの参加者が列を作った。「家族を亡くした悲しみで気持ちが整理できない」「言葉も文化も違う環境になじめずつらい思いをしている」など、それぞれが直面する悩みに、法王はひとつひとつ丁寧に答えられた。(撮影:ジグメ&チョペル)
昼食、羽田へのご移動
昼食を取られたホテルで料理の美味しさを賞賛され、和食と洋食の料理長とともに記念写真に収まる法王。「このホテルにはどんな人が泊まるのですか」と尋ねられ、「このホテルは結婚式と披露宴が中心です」との返答に、「それでは夜は騒がしいのでしょうね」としみじみ。ホテル従業員を戸惑わせた。チベットでは、結婚式は夜を徹して数日間に及ぶことが普通で、列席者は飲食や歌や踊り、ゲームに興じて楽しみ、新郎新婦はもてなし役に回る。また、チベットで結婚式は俗世間のものであり、僧侶が参加して羽目を外すことは絶対にない。法王は「以前、泊まった場所の近くで結婚式があり、夜も眠れないほど騒がしかったことがあります」と思い出話をされ、「眠れないので、いっそ私も結婚式に参加しようかと思いました」とチベタン・ジョークで締めて、ほっほっほ、と笑われた。(撮影:ジグメ&チョペル)
法王は15日午後、関空発のスターフライヤー便で羽田空港へ移動された。機内では、機長が「Ladies and gentlemen, Tashidelek(タシデレ)」とチベット語のあいさつを交える心遣いも。羽田空港では、女性職員が、歓迎のチベット国旗を掲げて法王を出迎えた。(撮影:ジグメ&チョペル)