ダライ・ラマ法王、日本ご到着
8日正午過ぎ、ダライ・ラマ法王は成田空港に到着された。空港では、日本在住のチベット人や日本人信徒ら約200人が出迎えた。幼い子どもを抱いて頭を下げるのは、10代で来日し、日本の学校を卒業して独り立ちした元チベット難民留学生たち。チベット人にとって、子どもが法王からじかに祝福を受けることはなによりの幸せだ。法王は、12月下旬に出産予定というチベット人女性に歩み寄り、自身の法名テンジン・ギャツォの一部をとって「テンジン・ナムドゥル」とおなかの赤ちゃんに名前を授けられた。テンジンには「仏の教えを維持する者」、ナムドゥルには「解脱に至る者」という意味がある。(撮影:ジグメ&チョペル)
空港ロビーで、テレビ局の女性レポーターからマイクを差し出され、来日について質問を受けるダライ・ラマ法王。「訪日中は、若い人たちとの交流を大切にしたい。(若い人たちは)平和な世界を作るための将来への責任を担っているからです」と語った。そして「物質的な豊かさだけでは心の幸せはもたらされません」と内面の価値に目を向ける重要さを強調。熱を込めるあまり、ついにはレポーターの手ごとマイクを力強く握りしめてしまった。(撮影:ジグメ&チョペル)
額を合わせて、赤ちゃんと優しく見つめ合う法王。未来の子どもたちに何を伝えようとしているのだろう。仏教の説く「愛と思いやり」はいつも身近なところにあることを気づかせてくれる。(撮影:ジグメ&チョペル)