広島県 宮島(ツェリン・ツモ記) ダライ・ラマ法王は今日、宮島の大聖院に集まった約2000人の信徒に向けて前行法話を説かれた。法王はその冒頭で、「仏教は、宗教の範疇を超えた、心の科学なのです」と述べられ、学者や専門家と対話された際の様々な例を紹介しながら、その理由を説明された。 法王は、心を訓練するという意味でも、仏教の教えを十分に検証して理解することは非常に有益なことである、と述べられた。そして、内なる心の平和なしに永続的な幸せを得ることはできない、とした上で、「内なる心の平和とは、心を訓練することによって実現されるものです。内なる心の平和を伴わない幸せは、それがどんなにすばらしい幸せに思えたとしても、はかない表面的なものにすぎません。」
本日の法話は、弥山開創1200年祭の記念法要の一環として行なわれた。 南インドで亡命生活を送るデプン・ゴマン学堂のチベット人僧侶たちをはじめ、韓国や中国など様々な国から僧侶が参集し、信徒も日本全国はもちろん、様々な国から参加した。 法王による記念法要は、11月8日まで続く |