東京 この日、まずダライ・ラマ法王は一部の在日チベット人留学生と謁見された。法王は、数世紀にわたりチベット仏教の経典がいかにチベット民族の統合に寄与してきたかという点について解説された。チベット大蔵経はほぼ全てのチベット人から大切にされているが、ヒマラヤ山脈地方と中央アジアに住むチベット人以外の民族からも尊重されてきたのである。法王はその後、中国人グループ...
東京 ダライ・ラマ法王は東京の街並みを車中から眺めながら増上寺へ向かわれた。増上寺は阿弥陀仏の真言を一心に唱えることで知られる浄土宗の七大本山の一つだ。この地に建立されたのは500年以上前だが、第二次世界大戦で甚大な被害を受けた。今回法王が訪問された本堂も1974年に再建されたもので、古来の建築様式と現代建築の折衷様式であった。増上寺に到着すると、法王は八...
東京 明るい太陽のもと、八雲学園に到着されたダライ・ラマ法王が車から一歩外へ出られると、大きな歓声があがった。中庭にいた生徒たちだけでなく上の階のバルコニーや教室の窓から歓迎の声が聞こえる。チベット国旗を振る生徒も多かった。法王は近藤彰郎理事長・校長の出迎えを受けられた。 八雲学園で生徒達の歓迎を受けられるダライ・ラマ法王。2...
東京 2004年から日本で行われてきた科学者との対話のうち5回目になるこのイベントで、ダライ・ラマ法王は高野山真言宗の松長有慶管長に伴われて登場した。仏教と科学の間では、現実に対するアプローチについてこれまでさまざまな対話が行われてきたとする開会の辞が佐治晴夫教授によって述べられた。佐治氏は人間には認識が困難な事象があると述べ、その例として、人には自分の...
千葉県 津田沼 美しく輝く秋の日差しの下、ダライ・ラマ法王は千葉工業大学でジャーナリストでありライターでもある櫻井よしこ氏の出迎えを受けられた。櫻井氏はこの日、科学技術の幸福への貢献について法王との対談に臨んだ。櫻井氏より同大学の瀬戸熊修理事長と小宮一仁学長が法王に紹介された。 講堂では教授や学生600名を前に櫻井氏が法王に、創立71年の同大学では長年人...
千葉 / 東京 今朝ダライ・ラマ法王はインドから民間機で成田空港に到着された。この季節にはよくあるどんよりとした天候であったが、それとは対象的に、法王の到着を待ちわびていた人々の温かい出迎えを受けられた。到着後、ホテルへの移動前に法王は記者らの質問に短くお答えになりながら、今まさに「自己」と「他者」という観念を乗り越えて人類はひとつであるこという認識を持...
東京 ダライ・ラマ法王は今朝、東京の参議院議員会館で約140名の超党派の国会議員に向けて講演をされるという、歴史的訪問を果たされた。 ダライ・ラマ法王を東京の参議院議員会館にお招きし、議員たちに挨拶をする安倍晋三自民党総裁。2012年11月13日、東京(撮影:チベットハウス・ジャパン) 長年にわたるチベット支援者の牧野聖修議員が...
沖縄 「沖縄を再び訪問できたことを大変嬉しく思います。この美しい島を訪問させていただくのは、これで二度目です。地元の方々と交流し、沖縄の文化に触れられることを楽しみにしています。」11月10日の夕方、那覇空港に降り立たれたダライ・ラマ法王は、沖縄の招聘委員会のメンバーにこのように挨拶された。法王は、沖縄本島東部の海岸沿いを車で移動されてホテルに到着されると...
金沢 「ダライ・ラマ法王と科学者との対話―日本からの発信」が2日間にわたって東京のホテルオークラで開催された翌日、ダライ・ラマ法王は午前中すべての時間を使ってホテルの自室で謁見やインタビューに応じられた。 日本の大学から来年の招聘の申し出を受けられると、法王は、さまざまな学校や大学の若者たちに会われるたびに抱かれるよろこびや充実感について語られた。そして...
東京 「ダライ・ラマ法王と科学者との対話―日本からの発信」の2日目は、筑波大学 / テキサス大学サウスウェスタン医学センターの柳沢正史教授の発表「睡眠・覚醒の謎にいどむ」から始まった。 柳沢教授は、睡眠とはたんに脳が休息している時間なので、睡眠中の脳はスイッチが入ったメンテナンスモードにあるようなものだと説明した。睡眠量は動物によってさまざまで、たとえ...
東京 ダライ・ラマ法王秋のご来日の3日目は、「ダライ・ラマ法王と科学者との対話 ― 日本からの発信」と題して科学者たちとの対話が終日にわたって行なわれた。今回の対話は、今まで日本で行なわれてきた「科学者との対話」の中で最も本格的なものであり、法王が最も心待ちにしておられたイベントの一つであった。「科学者との対話」は、明日まで2日間にわたって行なわれる。会場...
横浜 ダライ・ラマ法王は、横浜のホテルのコンファランスルームで国内外から訪れた20人程の報道関係者に会われ、「中国は日本を必要としており、日本もまた中国を必要としています」と述べられた。「東洋は西洋を必要としており、西洋は東洋を必要としています。地球上のあらゆる国は他の国々を必要としているのです。ですから、小さな意見の不一致や考えの違いによって根本的な関係に...
横浜 ダライ・ラマ法王は、ご来日初日に複数の短い謁見を行なわれた後、車で移動されて、パシフィコ横浜展示ホールに入られた。そして6,000人以上の聴衆に向けて、ゲシェ・ランリ・タンパの『心を訓練する八つの教え』について説かれた。この日の横浜はすばらしい秋晴れの日曜日だった。法王は、静かに耳を傾ける満場の聴衆に、「幸せで成功した人生を実現する権利は全ての人にあり...
東京 ダライ・ラマ法王は10日間にわたる日本ご訪問の最終日、午前中にホテルで日本の国会議員グループと面会された。議員団団長の安倍晋三元首相は法王に挨拶し、法王が東日本大震災および原発事故の被災地を訪問されて、悲嘆に暮れる被災者たちに励ましとお悔やみのメッセージを送られたことに対して謝意を表明した。また、議員団は、チベット問題において法王が掲げる中道のアプロー...
福島県 郡山市 東日本大震災の被災地訪問の一環として、ダライ・ラマ法王は福島県郡山市を訪問され、地震後の原発事故により放射能の脅威に晒されている被災者たちに、「困難を乗り越える力」について語られた。 事故が起きた福島第一原発から約100キロ離れたところにある郡山市の日本大学の講堂に集まった数千人の満場の聴衆を前に、法王は、悲劇的な状況のなかでも、平穏な精...
仙台(ピコ・アイヤー 記) 雨の日曜日の朝、法王は仏教系の学校である聖和学院高校を訪問された。高校生たちは歓迎の横断幕を掲げ、列を作って法王を迎えた。 黒い制服を着て、静かに歌を歌う高校生の行列は講堂まで続いていた。その後、高校生たちは小さな黄金の仏像が中央に鎮座する舞台の前で、大太鼓の音に合わせて『般若心経』を唱えた。 ダライ・ラマ法王のご到着...
ダライ・ラマ法王は日本を10日間訪問されたあと、モンゴル仏教の総本山的存在であるガンデン大乗僧院(ガンデン・テクチェン・チューリン)の招聘により、モンゴルに11月7日から10日まで滞在される。この3日間のご訪問中に、大学生を対象とする法話や講義が行われる予定だ。 法王は11月11日にインドに戻られる予定である。...
仙台 ダライ・ラマ法王は日本ご滞在7日目、薄曇りの仙台を発たれて、車で石巻に向かわれた。仙台と石巻は約50km離れており、約1時間の旅となった。石巻は3月11日の津波によって最も甚大な被害を受けた地域である。車が進むにつれ、その光景は言いようのない悲しい空気に包まれていた。家々の一階は津波によって粉々に破壊され、二階だけがそのまま残り、まるでソケットのよう...
仙台 ダライ・ラマ法王は、真言宗総本山である色鮮やかな紅葉に染まった静かな高野山で4日間を過ごされたあと、大阪に立ち寄られ、飛行機で仙台へ向かわれた。仙台空港では仙台市仏教協会の代表者らが拍手で法王を出迎えながら、法王のご到着を歓迎した。 仙台に向けて出発する前に高野山で人々に挨拶されるダライ・ラマ法王。2011年1...
和歌山県 高野山(シェーラブ・ウーセル 記 / Phayul.com) 高野山大学の松下講堂黎明館で行われた討論の内容は、細胞の遺伝子情報から法身についての難解な仏教思想まで多岐に渡り、ダライ・法王は両極にある人間が持つこれらのすばらしい知性についてお考えを詳細に示された。 高野山大学松下講堂黎明館で開催された対談で科学者たち...
和歌山県 高野山 (シェーラブ・ウーセル記 / phayul.com) この日の午後、千人を越える日本の信徒たちで満席の高野山大学松下講堂黎明館は、水を打ったように静まり返っていた。 ダライ・ラマ法王による「チベット密教 金剛界マンダラの灌頂」で儀式用の衣装をまとう僧侶たち。2011年11月2日、高野山(撮影:テンジン・チュンジ...
和歌山県 高野山(シェーラブ・ウーセル記 / phayul.com) 弘法大師空海によって816年に開創された高野山は日本仏教の聖地のひとつであり、高野山大学の招聘によって今回ダライ・ラマ法王の4日間のご訪問が実現した。 「チベット密教 金剛界マンダラの灌頂」の準備と前行法話が予定されていたこの日、忙しい一日の日程を始める前に、法王は早朝の短い時間を弘法...
和歌山県 高野山 秋の日本訪問の2日目、ダライ・ラマ法王はよく晴れた朝の大阪を出発された。だんだんと細くなる山道を車で約3時間の行程で、チベット仏教とも共通性の多い真言密教の本山として9世紀に弘法大師空海が開創された高野山に向かわれた。今日の高野山は117の真言宗の寺院、25万の墓石、樹齢300年の杉の木立で知られている。 金剛...
大阪( ピコ・アイヤー記) ダライ・ラマ法王の秋の来日講演初日、日本はもちろん、韓国をはじめとするさまざまな国々から集まった数千人の聴衆を前に、「ダライ・ラマ法王 『般若心経』を語る―空から慈悲へ」「人生の困難を生き抜く力」と題する二つの講演が大阪で行われた。 ダライ・ラマ法王による法話の始めに『般若心経』を唱える聴衆。2011...
東京 / 大阪 ダライ・ラマ法王は今朝、無事に成田空港に到着され、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のラクパ・ツォコ代表、高野山大学の藤田光寛学長、新居浜の萩生寺住職の齋藤友厳師と、熱心なチベットの支援者数人の歓迎を受けられた。 東京に到着され、報道陣と会見されるダライ・ラマ法王。2011年10月29日、東京(撮影:チベットハウ...