オランダ、ロッテルダム 今朝、ダライ・ラマ法王がロッテルダム行きの飛行機に乗るために空港に向かわれるとき、オスロの街は朝日を浴びて静かに輝いていた。ロッテルダムに到着すると、オスロの天候とは逆に、街は冷たい雨に濡れていた。しかし、その天候とは対照的に、法王はオランダ人やオランダで暮らすチベット人たちのあたたかな歓迎を受けられ、招聘者とともに記者会見の席に着...
ノルウェー、オスロ ダライ・ラマ法王はノルウェーの最高立法府である国会議事堂の階段で、「チベットを支援するノルウェー国会議員の会」のメンバーであるケティル・キェンセット氏、リーヴ・シグネ・ナーヴァルセーテ氏らの出迎えを受け、議事堂の中へと進まれた。ケティル・キェンセット氏は自身の選挙区オップランドの民族衣装に身を包み、ノルウェーで初めてチベット人難民を受け...
ノルウェー、オスロ 本日5月8日はノルウェーの解放記念日である。69年前の今日、ノルウェーはナチス・ドイツの支配から正式に解放されて自由を得た。ナチス・ドイツのノルウェー占領地担当国家委員会は親ドイツ派の傀儡(かいらい)政権と協働してノルウェー国内を掌握していたが、その間も、ノルウェー国王と亡命政府は亡命先のロンドンから抗戦を続けた。 ...
ラトビア、リガ市 今朝、法王は会場へ向かわれる前にホテルで記者会見を行なわれた。会見前に、今回のラトビア訪問は四度目であり、今回の法話には、ラトビア、リトアニア、エストニア、ロシアからの参加者がいることを紹介された。 記者会見で語られるダライ・ラマ法王。2014年5月6日、ラトビア、リガ市(撮影:テンジン・チュンジョル、法王庁) ...
ラトビア、リガ市 バルト海から吹く強風に寒さが一段と増す中、ダライ・ラマ法王はキプサラ国際展示場の入り口で歓迎を受けられ、ステージまで案内された。会場にはラトビア人や、多くの欧州系ロシア人を含む幅広い年齢層の3,500人にも及ぶ人々が法王のご講演を聴こうと待ちわびていた。 「皆さんからのご要望がありましたが、私は今ロシアに入国することが出来ませんので、皆...
ラトビア、リガ市 ダライ・ラマ法王がヨーロッパ行きの飛行機に搭乗された時、デリーはうだるような暑さだった。快適なフライトの後、フランクフルトでの短い滞在を経て、法王は気温0℃のラトビア共和国、首都リガへと到着された。ラトビア共和国はバルト三国の一つである。雲は低く垂れ込め、道路は近頃の雨で濡れていたが、法王は空港でセーブ・チベット・ラトビアとセーブ・チベッ...
インド、ヒマーチャルプラデーシュ州 ダラムサラ ダライ・ラマ法王は、韓国・珍島沖で16日に起きた旅客船セウォル号の沈没事故に対し、深い悲しみを示された。 「悲劇的な事故により多くの命が奪われました。なかでも350人もの乗客が、韓国安山市の檀園(タンウォン)高等学校の生徒であったことに心を痛めています。多くの若い命が失われた悲劇は、遺族や友人にとって耐え難...
東京 本日、ダライ・ラマ法王はインドに帰国されたが、空港に向かわれる前に時間をとって、中国人、モンゴル人、チベット人のグループの謁見を受けられた。 法王は最初に、台湾、香港、マカオ、中国本土から来た100人を超える人々にお会いになられ、次のように語られた。 「私は海外を訪問するときにはいつも中国人の友人に会うようにしています。チベット人と中国人はソンツ...
東京 本日、1200人の聴衆がダライ・ラマ法王の法話を聴くために東京に集った。大半は日本人だが、韓国人、モンゴル人、中国人も参加した。中国人には台湾から来た人も中国本土から来た人もいた。まず法王は、はじめに詠唱されるパーリ語の読経、日本語の『般若心経』に続いて、ナーガールジュナ(龍樹)の『中論』の帰敬偈、そしてマイトレーヤ(弥勒)の『現観荘厳論』の開経偈を...
東京 ダライ・ラマ法王は昨夜のうちに東京に到着され、朝からさまざまなグループとの会見を行なわれた。法王はまず、仕事で日本に滞在しているインド人のグループに会われ、次のように述べられた。 「私は世界中どこへ行っても、インドという国はインド発祥の信仰と世界各地からもたらされた信仰が平和的に共存する、宗教的調和のある素晴らしい国であると話しています。インド国外...
和歌山県 高野山 今朝、ダライ・ラマ法王は根本大塔を拝観された。昨日に続き、高野山は明るい朝の陽射しに輝いていた。根本大塔がそびえる壇上伽藍(大伽藍)は、弘法大師空海が密教の修行の場として創建された。根本大塔には胎蔵界の大日如来像を中心に、金剛界の如来像が安置されている。また、壁面上方には、弘法大師やナーガールジュナが描かれている。 ...
和歌山県 高野山 昨日とは対照的な明るい朝空の下、ダライ・ラマ法王は早朝高野山大学松下講堂黎明館に向かわれた。今日の午後行なわれる「チベット密教 胎蔵マンダラの灌頂」を弟子たちに伝授するために、阿闍梨(ラマ)が本尊として生起する儀式をご自身で行われるためである。 高野山大学松下講堂黎明館で「チベット密教 胎蔵マンダラの灌頂」の...
和歌山県 高野山 肌寒さが感じられる曇り空の早朝、ダライ・ラマ法王は京都を出発され、車で高野山へと向かわれた。高野山は大阪の南方に位置し、真言密教の代名詞でもある。開祖の弘法大師空海は9世紀初頭に中国に渡られ、密教を学んで日本に持ち帰られた。弘法大師が中国に渡られた動機のひとつは、サンスクリット語を習得し、経典をより深く理解することにあったとされ、入唐直後...
京都 国際科学者会議「心の地図を描く」の2日目は手際よく迅速に幕を開けた。ダライ・ラマ法王が静かに着席されると、すみやかにプレゼンテーションが始まった。日本出身でミシガン大学で心理学を教える北山忍教授が文化神経脳科学について話をし、人間の心を理解する上での文化的背景の重要性について述べた。 京都で開催された国際科学者会議「心の地図...
京都 科学者、宗教者、医師が集って、心についてダライ・ラマ法王と対話する国際科学者会議が日本の古都、京都で開催された。心と生命研究所(マインド&ライフ・インスティチュート)のアーサー・ザジョンク代表と京都大学心の未来研究センターの吉川左紀子センター長の簡単な開会挨拶の後、ダライ・ラマ法王が基調講演を行なわれた。 京都で開催...
京都 ダライ・ラマ法王はこの日、大阪から京都に陸路移動され、種智院大学学長であり、中山寺の管長でもある村主康瑞氏の歓迎を受けられた。種智院大学はその歴史を綜藝種智院までさかのぼる。綜藝種智院は日本の真言宗の創始者である空海(弘法大師)が西暦828年に京都の東寺に設置した各種学芸の私学学校であり、社会的、経済的地位を問わず門戸を開いた日本初の教育機関である。...
大阪 ダライ・ラマ法王の大阪での一日は、学校法人清風学園へのご訪問から始まった。学園の中学校、高等学校の生徒たち2000人以上が校庭で法王のご到着を拍手で迎えた。法王がステージに上がられると、生徒たちは『般若心経』を元気に唱和し、それから法王がお話を始められた。 清風学園で生徒たちに法話をされるダライ・ラマ法王。2014年4月9日...
仙台 昨日行なわれた神事とダライ・ラマ法王の講演会に続き、今日は法王とあらゆる社会的立場にある神道信者たちの打ち解けた交流会が持たれた。初めの簡単な挨拶の後、年配の男性が法王に、日本語で書かれた「平和」という書の額縁と、世界平和を呼びかけて配布しているという小冊子を献呈した。 法王は初めに、神道信者の方々との対話の機会を持てたことは大変光栄であり嬉しく思...
仙台 昨日インドから日本に到着されたダライ・ラマ法王は、今日成田から仙台へ空路で移動された。2011年3月の東日本大震災が引き起こした津波により甚大な被害を受けた海岸地域の上空を超え、津波による冠水で一時閉鎖された仙台空港に降り立たれた。 宮城県民会館で神社を再現したステージに上られた法王は、会場からあたたかい拍手で迎えられた。「ダライ・ラマ法王十四世を...
東京 来日日程の最終日、ダライ・ラマ法王は韓国から来日した約300人の仏教徒グループと会見され、法王は温かい挨拶をされた。 韓国から来日した約300人の仏教徒グループと会見し、 温かい挨拶をされるダライ・ラマ法王。2013年11月26日、東京(撮影:チベットハウス・ジャパン) 「韓国から見えた兄弟姉妹の皆さん。再びお目にかかれ...
東京 ダライ・ラマ法王の日本滞在も残すところわずかとなった今朝、空はくすんだ灰色の雲に覆われていた。法王は雨の中、京都駅へ車で移動され、新幹線で東京へ向かわれた。途中、静岡を通過した。前の週には晴れ渡った空を背景に太陽の光を浴びていた富士山も、厚い雲に覆われていた。 両国国技館で一般講演をされるダライ・ラマ法王。2013年11月2...
京都 ダライ・ラマ法王は午前中に3本のインタビューに応じられた。法王を京都に招聘した京都精華大学のインタビュアーが、様々なイメージに対する反応について法王に質問をした。法王は、聖母マリアが幼いイエスを抱くイメージから常に普遍的な影響力を持つ母性愛を強く感じるが、十字架のイエスや断食をしてやせ細った仏陀のイメージは深遠な意味や意義こそあれ、聖母と子どもや一般...
京都 この日ダライ・ラマ法王を初めに訪問したジャーナリストの下村満子氏は、テレビ番組のためのインタビューを行った。著名なジャーナリストである同氏は、メジャー週刊誌である朝日ジャーナルの初の女性編集長を務め、その後独立し、現在は作家・ジャーナリスト・テレビ解説者・講演家として活動している。一年前に日本でダライ・ラマ法王と科学者の対話が行われた際の司会者を担当...
静岡 富士山が世界文化遺産に登録された今年の6月、また別のエキサイティングな構想が産声をあげた。セーブ・チベット・ネットワークとダライ・ラマ法王日本代表部事務所の共催で、さまざまな宗教の信仰者たちが日本平に集まり、共に世界平和を祈る祭典の開催が決定したのである。本日、11月22日の祭典において、主催者代表を務める牧野聖修氏は開催の挨拶の中で、「イベントの規...
東京 / 静岡 今朝、静岡に向けて東京を発たれる前に、ダライ・ラマ法王は旧知の櫻井よしこ氏のインタビューに応じられた。11月16日、櫻井氏は千葉工業大学で科学の役割について法王と対談しており、昨日は法王の参議院議員会館でのご講演にも参加されて、短いスピーチをしている。このご講演には、様々な党派の国会議員約二百名が集まり、質疑応答も行なわれた。桜井氏はまず、...